ちょっと昔の旅行を振り返ってみましょう。だれかの旅行の時に役に立てれば・・・
台北にある自来水博物館です。ここは清国時代の水源地を大日本帝国台湾総督府が水源地として再開発したもので、1908年から1977年まで稼働を続け、当時は日本本土にも無い最新鋭の機器が装備されたものでした。
建物は当時の日本建築があるように装飾が施されていますが、帝国様式のように日本独特の物ではなくどこかのヨーロッパの宮殿のようなルネサンス様式となっています。館内は巨大な空間のなかに日立製と輸入物もポンプが整然と並びなかなか壮観な景色を作っています。役所などの人の目に多く触れる場所ではない工業施設であるにもかかわらず隅々に見えるシンプルな装飾は当時の人々がポンプ室に込めた期待を物語ってくれているようです。
日本本土にあった日本建築は空襲で破壊されたり、建て替えでほとんど無くなってしまいましたが台湾には帝国時代中の日本建築が多く残っています。それらは古蹟指定されているところも少なくなく、このポンプ室も1993年に指定され修復工事が為され現在に至っています。